昭和前半の三世代同居の時代から、家族の在り方が変わり夫婦二人のお二人様や、配偶者が亡くなった後のおひとり様という状態に変化しています。そのため、たとえ家族であっても親が何を考えて、何を希望しているかを知るすべもありません。ですから、自身の終活については、自分で考え、それを家族に伝えなければなりません。
その終活の前段階でとして、財産以外のことについては、エンディングノートに書きましょう。エンディングノートには、遺言のような法的拘束力がないので、財産のことについては、遺言書に書きましょう。
エンディングノートに書く内容は、お持ちのノートによって違うと思いますが、すべてを書く必要はありません。全部を埋めようとして、結局挫折して書ききれずに終わってしまう方が多いように思います。
基本的に以下の内容を書きましょう。
①身体のこと(保険証情報やかかりつけ医のこと、病気のこと、延命治療のこと。延命治療のことは特に大切)
②要介護になった場合に希望すること(在宅介護を希望するのか、家族に迷惑をかけないようにするため施設でもかまわないのか。また、介護費用に関しても考える)
③葬儀のこと(葬儀を実施するのか、火葬だけでもいいのか。葬儀の際の宗教は?)
④お墓のこと(希望する埋葬・散骨?、将来の墓守は誰がするのか、できないのであれば墓じまいを考える)
⑤生命保険・火災、地震保険のこと及び公的年年金のこと(生命保険は一定期間に請求しなければ請求権を失ってしまいますし、死んでもなお掛け金を払い続けている場合があります)
⑥不動産や預貯金・株式・投資信託のこと(遺言に書く内容をもう一度調べましょう)
⑦クレジットカードのこと(亡くなった後も年会費を払い続けている場合もあり、また事故で亡くなった場合、カードに保険が付与されている場合もあります)
⑧パソコン、携帯電話、スマートフォン等のID やパスワードのこと(持っている数だけ、アカウントや契約があります。その契約が紙ベースで残っていない場合があります)
先ほども書いたとおり、エンディングノートには自身の介護や認知症、延命治療、葬儀、お墓に関して書いたとしても、法的拘束力がないので、いざというとき、その通りにならないことがあります。
しかし、もしもの時、何も遺されていなければ、どうなるでしょう。ご家族は悲しみでいっぱいの時に、様々な事務的な手続きに迫られます。
その時、葬儀やお墓・財産のことについてきちんと書き残しておけば、家族や周りの人の負担を少なくします。
介護や医療、延命治療等についても、自分の意思が伝えられなくなる前に、その意思を残していれば、家族等の手続きの迷い等もなくなります。
エンディングノートを書き終えたら、次は何をすればいいのでしょうか?
エンディングノートを書くことで、問題点や希望が見えてきたと思います。それに対処することが終活なのです。
先ほどエンディングノートは法的拘束力がないと書きましたが、法的拘束力を持たせることができる場合があります。それは公正証書で契約を結ぶことです。
財産に関しては、遺言や家族信託が法的拘束力を持っています。
病気や要介護状態で自分のことができなくなるということに備えるには、財産管委任契約。
認知症等判断能力が失われた状態に備えるには、任意後見契約~見守り契約。
亡くなった後の葬儀、埋葬、供養、遺品整理等の面倒な手続きを、契約で委任するのが死後事務委任契約。
終末医療に備えるには、尊厳死宣言。ただし、尊厳死宣言は法的拘束力があるとは言えませんが、公正証書で書くことで、医師の尊厳死許容率は9割を超えているとのこと。
弊社に連絡を頂きましたらエンディングノートをプレゼントいたします
『お父さん、書いててくれてありがとう♪』
3年前のお盆だったかな、「もしもの時、お葬式どうする?」って、私が、父さんに聞いたら、「そんな縁起の悪いこと言わないで!」って母さんが、怖い顔して怒ったね。
でも、父さんはその後に、エンディングノートを書いていたんだね。
おかげで、父さんの希望したように、最期の時を過ごせて、穏やかに見送れてよかったよ。
お葬式の招待する人のリストまであって、びっくり!
さすが、”段取りナカさん”、って呼ばれてただけのことはあるね!
遺影写真は、実物よりカッコ良すぎるって、みんなに突っ込まれたよ。
お花もカラフルなビタミンカラーにしたから、元気な時の父さんのイメージにピッタリだねって、、、
それに、銀行やFacebookのアカウントやIDもちゃんと記録してくれていたから、手続きに手間取る事もなかったよ。
亡くなってもなお、私たちのこと気遣ってくれました。
これは、エンディングノートを書いたおかげで、家族が父親の希望を叶えられた一例です。
エンディングノートは、「どう生きるか?!」を考える事です
エンディングノートは、スラスラ書けません。
いつ人生に別れを告げる日が訪れるかは分かりませんが、「いつか」は必ず訪れます。
その日まで、どのように「生きたい」かを見つめ直す作業がエンディングノートです。
だからこそ、、、今、書いてみましょう。
スラスラ書けないところはどの部分でしょうか?
そこと向き合って見ると、生きていることがいっそう愛おしくなるでしょう。
また現実的に、エンディングノートは備忘録です。
銀行口座や保険、クレジットカード等の番号やIDを他人に知られないように自分の頭の中だけに記憶させておくと、自分の記憶を引き出せない状態に陥った時、大変困ります。
銀行口座はいくつ持っていたのか、保険はどれに入っていたのか(払込が終わっていると忘れがちで、特に生命保険は請求しなくては支払いがないため注意が必要!)、クレジットカードもいっぱいあるけど、年会費だけ落ちている、、、というのもあるでしょう。
整理して、記録しておくことは、自分のためであり、もしもの時には、家族や残された方に大変役立ちます。
ただし、、、
銀行口座やクレジットカードの暗唱番号は、もしもの時までは、他人に知られないように、注意することは必要です!
エンディングノートと遺言の違いは、エンディングノートが法的に有効性がないのに対して、遺言は法的に有効性があるということです。
これは大きな違いですので、そのことを知っておきましょう。
財産に関することに関して法的に有効な形で意思を残したいのであれば、遺言書をエンディングノートと別に作成しなければなりません。遺言書は、正しく書かないと無効になる可能性があるので、できれば行政書士などに依頼して、作成するのがお勧めです。
ただ、法的効力がない分、エンディングノートには自由に幅広い分野(葬儀やお墓のこと等)で活用できるという良さがあります。
エンディングノートを書き上げるのは、面倒だし疲れる作業でもあります。
だから、体力も気力もある元気なうちに書きましょう。
認知が不確かになってからや、余命宣告されてからでは、精神的にも肉体的にも負担が大きすぎます。
エンディングノートは、自分で自分のことができなくなってしまった時、どうして欲しいかの希望や後始末のお願いです。
ですから、書き上げたのち、家族や周りの人に見てもらわなければ意味がありません。
書いた時点で、家族に見てもらうか、自分で動けなくなったり、判断ができなくなった時に見て欲しい、とどこのあるかを伝えるかしておきましょう。
*IDやパスワードなど、お元気な時に知られたくないものは、個人情報保護シールなどを貼っておけば良いでしょう。
エンディングノートとは、高齢者が人生の終末期に迎える死に備えて自身の希望を書き留めておくノートで、ご自身に万が一のことが起こり亡くなってしまった場合や、重い病気にかかり意思疎通が困難になった時に希望する対処方法を記載しておくノートのことです。
終活といえば、エンディングノートといわれる方も多いと思います。
ですが、このエンディングノートを書き上げた人はどれくらいいると思いますか。ある資料によれば、1%だと言われています。
終末期の希望を書くのですから、書き上げてそれを家族もしくは親族に見てもらわなければ意味がありません。遺言ではないので、家族・親族との共有が原則です。
でも1%しか書き上げていないのであれば、あなたの希望はどれだけ伝わっているでしょう。
それは、薄いもので20ページ、厚いものだと60ページ書き上げなくてはいけないと思っているからです。最初は面白半分で、書き続けるのですが、自分に関係ない項目などが出てきたり、関係あるけどわからない項目が出てきます。
そういった項目が次から次へと出てくると、書き上げようという気力がなえてしまうのです。
どういうことを書くのかを知り、自分に関係ないページ、関係あるページを分ける作業を最初にしておくこと。ノートは全ての人に対して作成していますので、そのページが関係ない人もいます。今、関係ないと思ったら、そこは飛ばしましょう。
どうしても私たちは1ページ目から書こうとしてしまいがちです。まず、書きたいところから書きましょう。
一度に全て書こうとすると、挫折の要因になります。今日はここまで。また明日、でいいと思います。
調べなければ書けないこと、今手元に資料がないもの、に関しては、明日以降で大丈夫です。
肩ひじ張らず、少しづつで結構ですので、今、知らせたいところを書きましょう。
終活において、銀行口座が多いと、どこに口座を持っているか本人すらわからなくなっていることがあります。
会社の給与振り込みや住宅ローンの振り込み等、そして銀行の統廃合で当時違う銀行だったのに今は同じ銀行、というケースもあり、いくつ口座を持っているかわからなくなっています。
しばらく使っていないと、休眠口座となり、おろせなくなっている場合もあります。
まずは、銀行口座の整理をしましょう。
他の家族が知らない口座をなくしましょう。
問題(特定はしません)は知っているが、私には関係ないと皆様思っているでしょう。
後で問題になるのが、そういったケースです。
先送りせず、もしなったらと考えて取り組みましょう。
ここ何十年も写真を撮っていないため、葬式に使う写真がないということがあります。
遺影という形式ばった写真でなく、一人で写っている写真を準備しましょう。
だって、あなたの葬式で使う写真ですよ。
カッコいい写真を見てもらいたいですよね。
市町村名:(千葉県全域)千葉市,銚子市,市川市,船橋市,小室町,館山市,木更津市,松戸市,野田市,茂原市,成田市,佐倉市,東金市,旭市,習志野市,柏市,勝浦市,市原市,流山市,八千代市,我孫子市,鴨川市,鎌ケ谷市,君津市,富津市,浦安市,四街道市,袖ケ浦市,八街市,印西市,白井市,富里市,南房総市,匝瑳市,香取市,山武市,いすみ市,大網白里市,酒々井町,栄町,神崎町,多古町,東庄町,九十九里町,芝山町,横芝光町,一宮町,睦沢町,長生村,白子町,長柄町,長南町,大多喜町,御宿町,鋸南町
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